胸痛

2010-03-18

病態・診断  

胸痛は心臓などの臓器があり、特に心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患(心臓の血管が詰まる)は生命の危険性があり、注意して診察させていただいています。急性大動脈解離(動脈の壁が剥がれる)肺塞栓(肺の血管が詰まる)気胸(肺が破れる)食道破裂(食道の壁が破れる)なども重症です。そのほかにも胸膜炎、気管支炎、心膜炎、食道炎、帯状疱疹(ピリピリ感、水疱)、潰瘍などさまざまな疾患があります。 まず初めに血圧、脈拍などのバイタルサインをチェックさせていただきます。胸痛の場所、どのような痛みなのか、いつから胸痛があるのか?などを聞かせていただき、必要な場合には、心電図、胸部X線撮影、血液検査を行います。

特発性食道破裂:嘔吐で食道の圧が上昇することが原因です。胸痛と息苦しさがあり、胸部X線やCTで診断できます。

 

胸痛(4大疾患)

命にかかわる胸痛を伴う病気(4大疾患:1-2%)
急性冠症候群、気胸、大動脈解離、肺塞栓症があります。これらの病気は死亡する可能性が高く他の疾患との鑑別が必要です。

死亡率も高く緊急で治療が必要です。

胸痛症状に対してはまずは心電図を取らせていただきます。
(異常所見をチェック:ST上昇、Q波出現、T波陰性化、不整脈)

急性冠症候群

心臓の冠動脈の閉塞、狭窄により起こります。
急性冠症候群の症状は多彩です。心電図の約半数は非典型的であり、病歴、診察など総合的に判断させていただきます。

虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症):胸部絞扼感・圧迫感(胸の締め付けられる感じ)を伴う胸痛が特徴です。心電図で特徴的は波形(ST上昇)があれば疑われます。血液検査では白血球、CK、GOTが増加し、心筋障害マーカー(トロポニンT)の上昇なども重要です。

急性冠症候群の典型的な症状
突然発症、胸骨下の痛み、圧迫感、肩に放散痛(右肩、左肩)、冷や汗、吐き気、労作時に発症、30分以上持続、ニトロ製剤で軽快

大動脈解離

大動脈の解離しその間に血腫を形成する疾患です。胸痛は突然の胸痛、引き裂かれるような痛み、移動する痛みを訴え、高血圧、動脈硬化の患者が多いです。血圧の20mmHg以上の左右差があり、レントゲンで上縦隔拡大があれば強く疑われます。

気胸

胸痛,息苦しさの訴え、痩せ型の男性に多いです。胸部レントゲン写真で肺が破れていることがわかれば診断できます。軽症であれば安静で自然に肺が膨らむこともありますが、胸腔穿刺、胸腔ドレナージ(胸にチューブを入れる治療)による脱気が必要なこともあります。 

肺塞栓

肺動脈が閉塞した状態であり、突発的な呼吸困難、胸痛症状があります。
心電図で疑い、診断には心エコー、胸部CTが必要ですが、診断が難しい病気です。 

肺塞栓の疑いがある場合に、下記の病歴と身体所見をチェックすることで肺塞栓の事前確立がわかります。

Wells criteria

下肢の浮腫と深部静脈の圧痛       3点
他の疾患が見当たらないとき        3点
固定または外科手術(4週間以内)    1.5点
肺塞栓症、深部静脈血栓症の既往    1.5点
喀血                       1点
癌(治療中、6ヶ月以内に治癒、緩和治療)1点

事前確立
低危険度 3.6%    2以下
中等度危険群 20.5% 3~6点
高危険群  66.7%   6点以上

 

方針

虚血性心疾患、大動脈解離、肺塞栓などの重症の疾患の可能性がある時は専門施設での治療が必要です。杉循環器内科病院、大牟田済生会病院、大牟田市立病院などに紹介させていただきます。
その他の疾患でも胸痛が持続するときは厳重な経過観察が必要です。

 

 

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