逆流性食道炎
食道にびらんや潰瘍などの起こる原因として、胃酸の食道への逆流による逆流性食道炎が多いです。症状は胸やけ、胸部不快感、つかえ感、胸痛、喘息様症状、咽喉頭症状があります。
逆流性食道炎の状態が持続すると、食道が、バレット粘膜、バレット食道、バレット上皮となることがあり、食道癌の原因として注目されています。また潰瘍を繰り返すことにより食道狭窄が起こることがあります。
治療
逆流性食道炎は胃酸の食道への逆流が原因のため胃酸分泌抑制薬により治療します。胸やけなどの逆流症状の改善と逆流性食道炎の治癒が目標であり、再発しやすいため維持療法が必要となることが多いです。
生活習慣の改善
肥満、長時間の前屈姿勢、重いものを持ち上げたりするお腹に力を入れる動作は避けましょう。高脂肪食の摂取、食後すぐに横になるなどの生活習慣を改善して下さい。
薬物療法
プロトンポンプ阻害薬(PPI)などの胃酸分泌抑制薬で治療します。治療により速やかに症状改善を認めます。
内服により症状が改善してもすぐに服薬を中止すると再発することがあります。基本的には長期投与となります。
薬 1)を基本 3)を併用
1)パリエット(10mg)
オメプラールまたはオメプラゾン(10-20mg)
タケプロン(15mg) 1錠 分1
2)ガスター(20mg)
アシノン(150mg 2錠 分2
3)ガスモチン(5mg) 3錠 分3
バレット食道
食道に胃酸の刺激が持続すると食道の上皮が胃の上皮に変化し、食道癌の母地となるバレット上皮ができます。
バレット上皮はPPIの長期投与で退縮したとする報告もあります。癌の合併に気をつけながら内視鏡検査で経過観察する(半年-1年に1回)。逆流症状あるいは逆流性食道炎を伴う場合はPPIの投与します。
食道裂孔ヘルニア
食道が通る穴が食道裂孔で、この穴を通って腹腔内にあるべき胃の一部が胸腔側へ脱出している状態を、食道裂孔ヘルニアといいます。
この場合、食道と胃の接合部がゆるく用意に胃酸が食道内に逆流します。逆流症状あるいは逆流性食道炎を伴う場合は状態に応じて、PPIの投与しまが、内科的治療に抵抗する場合は,腹腔鏡下Nissen噴門形成術など外科的治療も考えます。