動脈硬化と高脂血症

2010-10-06

LDLコレステロールは別名悪玉コレステロールといわれ、血管を閉塞し脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。これと逆にHDLコレステロールは善玉コレステロールといわれ損傷した血管を守るものです。
高脂血症治療の目標は、動脈硬化の進展を抑制し血管の閉塞を抑制することで心筋梗塞、脳梗塞を予防することです。総コレステロール値が高いほど動脈硬化による冠動脈疾患のリスクは高くなります。そうならないためにもコレステロール値を下げることが必要です。
 コレステロール値の目標は高血圧、喫煙、高齢(男性45歳以上、女性55歳以上)、糖尿病、脳梗塞、冠動脈疾患の家族歴、低HDLコレステロール(40mHg以下)などにより変わり危険因子が多い患者ほど低く設定されます。 

 

  リスク別脂質管理目標値
治療方針の原則
カテゴリー
脂質管理目標値mg/dL)
一次予防
まず生活習慣の改善を行った後、薬物治療の適応を考慮する
 
LDL-C以外の主要危険因子
LDL-C
HDL-C
トリグリセライド
I
(低リスク群)
0
160未満
40以上
150未満
II
(中リスク群)
1~2
140未満
III
(高リスク群)
3以上
120未満
二次予防
生活習慣の改善とともに薬物治療を考慮する
冠動脈疾患の既往
100未満
日本動脈硬化学会「動脈硬化疾患予防ガイドライン2007年版」より

 

 食べ過ぎない

一日に取るエネルギーを取りすぎないこと。標準体重は身長(m)の2乗x22です。たとえば身長160㎝の人は1.6×1.6×22で56.3㎏が標準体重となります。標準体重に25~30kcalをかけたものが1日に必要なカロリーとなります。このエネルギー標準量に従って生活していれば徐々に標準体重に近づいていきます。

 栄養のバランス

バランスの良い食事をするには偏食をしないで、色々な食材から栄養をまんべんなく取ることです。例えば糖質、脂質、タンパク質の割合を6:2:2にするのが理想といわれます。

脂肪の質と量

脂肪は糖類とともにエネルギーが多く含まれています。食材選びでは脂身の多い肉は避け、調理の工夫では脂身を取り除いたり、茹でたり、網焼きにするなどして余分な油を落とす方法や調理用の油を使わないでフッ素加工のフライパンを使ったり、電子レンジで調理することがあります。動物性脂肪は悪玉のLDLコレステロールを増やすので、善玉のHDLコレステロールを増やす植物性脂肪を取りましょう。
北極圏に住んでいるイヌイットは魚を良く食べるため動脈硬化性疾患が非常に少なく、その原因はEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が血栓や肝臓での脂肪の分解を促進することが指摘されています。

コレステロールは一日300mg以下にし、卵やレバーなどコレステロールの多い食品を控えるようにします。ちなみに卵1個には約270mgのコレステロールが含まれていますので、なるべく卵は控えましょう。
そのほかにスジコ、とりもも肉、豚レバー、ウナギ、ワカサギ、芝えび、たらこ、めざし、にしんなどはコレステロールが多く含まれているので気をつけましょう。内臓、卵などはコレステロールが多く含まれています。

食物繊維をたくさんとること

食物繊維はコレステロールを体外に排出する効果があるので一日300gは取りましょう。お菓子やアルコール、果物は糖質が含まれています。余った糖質は中性脂肪に変えられ体内に貯蔵されます。中性脂肪も動脈硬化の原因となるため、食べすぎ、飲みすぎは控えましょう。

食事療法の心得

  • 三食きちんと食べましょう。
  • 間食はさけましょう。
  • ゆっくり良く噛んで食べましょう。
  • 寝る前の食事をさけましょう。
  • 塩分を控え高血圧を予防しましょう。

適度な運動

運動するとエネルギーを消費し動脈硬化とその合併を予防することができます。激しい運動ではなく軽い運動が薦められます。体質改善が目的で行われ、ウオーキングなどの適度な運動は善玉コレステロールを増加させ、中性脂肪(トリグリセライド)を減少させる効果があります。30分の運動はお茶碗半分の80kcalしかならないため食事慮法をしっかり守った上で運動をおこなって下さい。運動を始めるにあたっては事前に主治医に相談しアドバイスをもらうと良いでしょう。出来れば毎日、週3回以上の30分以上の運動が基本ですが、体調が悪い時は無理をせず休んでください。マイペースでよいので持続することが重要です。汗をかいた時は適宜水分補給をしましょう。

タバコ

喫煙は血圧をあげたり、血管の細胞を障害します。喫煙する人は喫煙しない人に比較し心臓病で10倍も突然死が多いので禁煙が勧められます。

ストレス

ストレスは動脈硬化を促進します。ストレスを解消する方法を自分なりに見つけましょう。
 
高脂血症、糖尿病、肥満などの危険因子は症状がなく、気付いた時は進行している時があるため定期的な検査が必要です。毎日の生活を自己管理をすることが大事なため、本人がやる気を出して毎日実行していくことが重要です。

 

高脂血症患者へのメッセージ  

動脈硬化を防ぐために:高脂血症→動脈硬化→心筋梗塞、脳梗塞を防ぐために

動脈硬化と高脂血症:高脂血症と動脈硬化の関係を解説しています                 

                                                     養生訓参照

 

 

 

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