血圧測定

12月 28th, 2010 by admin

血圧の測定と評価に関して

【血圧測定】
1. 診察室での血圧測定はカフを心臓の高さにして、安静座位の状態で測定する。1-2分の間隔をおいて複数回測定し、安定した値を示した2回の平均値を血圧値とする。高血圧の診断は、少なくとも2回以上の異なる機会における診察室血圧値に基づいて行います。

2. 診察室血圧の測定は水銀血圧計を用いた聴診法や、自動血圧計の使用も認められている。

3. 家庭血圧や自動血圧計による24時間自由行動下血圧の測定は,高血圧,自衣高血圧、仮面高血圧の診断と薬の効果、薬効持続時間の判断の役に立ち、診療の参考とします。

4 .家庭血圧測定には、手首血圧計ではなく、上腕カフ血圧計が良い。

5. 高血圧基準値
 診察室血圧値は140/9 mmHg以上
 家庭血圧値は135/85 mmHg以上
 24時間自由行動下血圧値は130/80 mmHg以上
上記の場合に高血圧として対処します。

6. 家庭血圧の正常血圧基準は125/80 mmHg未満。

7. 高血圧診療では、仮面高血圧、自衣高血圧の存在する。
これに加え治療抵抗性高血圧の診断と治療のために、家庭血圧測定あるいは、24時間自由行動下血圧測定は不可欠。

8. 高血圧診療では,血圧日内変動パターン、夜間の血圧、早朝の血圧、職場での血圧なども重要。

                                JCH2009参照(一部改変)

血圧測定と評価

高血圧の診断には正確な血圧の測定が必要です。自宅や健康センターなどでの血圧も、診察室での血圧測定同様に評価されることがあり、高血圧患者は家庭内での血圧測定が勧められる。
初回診察時に血圧が高くてもすぐには高血圧の診断はつかない。
 

高血圧と疫学

12月 17th, 2010 by admin
  1. 高血圧患者数は約4000万人と非常に多い。
  2. 1965年から1990年にかけて国民の血圧水準は低下しているが、なんとこの低下と脳卒中死亡率の減少は極めて一致していた。
  3. 血圧が高い患者は脳卒中、心疾患、腎臓病になりやすく、死亡率が高い。その中でも脳卒中は高血圧の影響が強く、わが国でも脳卒中の患者が多い。
  4. 高血圧の人は循環器疾患の罹患率、死亡率が高い。
  5. 高脂血症、糖尿病、肥満などのメタボリック症候群がある患者の循環器の病気でなくなるリスクが1.5~2.4倍と高い。
  6. 国民の食塩摂取量は約11gと多く、減塩して血圧低下させることが重要である。
  7. 高血圧を治療していない患者は若年者で8-9割多い。
  8. 高血圧治療をしていても、半分の患者が管理不十分の状態であり、適切な降圧治療が必要である。
  9. 血圧を2mmHg低下させると、脳卒中が6%、虚血性心疾患が5%減少する。

                                        JCH2009参照(一部改変)

高血圧と疫学

今回のガイドラインでは、わが国での高血圧患者は非常に多いが、若年者は治療をしていないことが多いことや、疫学的には高血圧は心筋梗塞よりむしろ、脳卒中に強く相関していることが判明している。

 高血圧を治療することで脳卒中、心疾患が改善することがわかっており、塩分を多く取る日本人は減塩によりさらに長寿となる可能性がしめされている。