甲状腺機能低下症
1月 25th, 2011 by admin
甲状腺ホルモンの作用の低下が原因の疾患の総称
糖尿病や慢性栄養障害、高齢者も甲状腺機能が低下することがある。
甲状腺ホルモンが少ない状態
甲状腺に原因がある場合 橋本病 亜急性甲状腺炎の回復期
下垂体や視床下部に原因がある場合 下垂体腫瘍、自己免疫性下垂体炎
甲状腺ホルモンが存在してもその効果が発現されない場合
甲状腺ホルモン不応症
慢性肝機能障害代償期や妊娠
症状
むくみ(浮腫)、寒がり、難聴、声がかれる(嗄声)、動作が鈍い、便秘、体重増加、徐脈、皮膚の乾燥、脱毛など
検査所見
貧血や高コレステロール、CKなどの上昇
診断
原発性甲状腺機能低下症(甲状腺からのホルモン分泌が低下)は甲状腺刺激ホルモン(TSH)の上昇
橋本病は抗サイログロブリン抗体や抗過酸化酵素(TPO)抗体が陽性
治療
甲状腺ホルモンを少量から開始し次第に増量し長期間内服する。
全身状態の改善具合とTSH濃度などをチェックしながら投薬量を決定する。
日本ではチラーヂンSが使用されることが多い。
日常診察メモ
甲状腺の病気は疑って検査をしないかぎり診断がつかないことが多い。体がだるい、ご高齢の患者の食欲低下、寒がりなど、偶然甲状腺をチェックして機能低下が見つかることも多い。60歳以上の高齢者は潜在性甲状腺機能低下症が多く、検査をすると約5%の罹患率ともいわれている。上記のような甲状腺機能低下症の症状がある場合は一度検査することをお勧めします。