不明熱 症例報告1
5月 10th, 2010 by admin
不明熱定義
3週間以上発熱が続き、数回にわたり38.3度以上となり、一週間の入院精査でも診断がつかないもの
原因
感染症、膠原病、悪性疾患が多いがまれなものも存在する。
①手がかりを探す ②パターン診断が重要 ③細かい所見にも注目する ④経過中に重要な所見 ④基本的に一元性の疾患を疑う
症例1
19歳 男性
主訴
発熱、リンパ節腫脹
現病歴
1週間前より両側眼瞼の浮腫と微熱を認めていたが、3日前より39度の高熱、扁桃腫大、白苔付着、リンパ節腫大認め近医受診した。抗生剤で加療するも症状変わらず、受診された。
この場合の特徴的所見
両側眼瞼浮腫:鑑別疾患は浮腫を起こす病気、眼瞼周囲の炎症など
扁桃の白苔付着:扁桃腺炎、一般にウイルス性は扁桃はそれほど腫れず白苔が毛布状にべったりつくことが多い、細菌性は疼痛、左右差あるときが多い
リンパ節腫大:部位が大事
既往歴
なし
身体所見
バイタル問題なし、後頚部リンパ節腫大、肝脾腫なし、異型リンパ12%
肝機能異常(+)
診断へのプロセス
若い男性、両側眼瞼浮腫、ウイルス感染が疑われる扁桃腺腫に、やはりウイルス感染を疑う異型リンパ球が陽性、発熱持続、肝機能障害、リンパ節腫大より伝染性単核球症が疑われる。
精査採血で伝染性単核球症の確定診断がついた。