Archive for the ‘神経・筋疾患’ Category

しゃっくり(吃逆)

2012-01-24

enlightenedgoo ウオッチ取材記事へのリンク:医師に聞いた!しゃっくりが出る理由、止める方法

 

横隔膜ののけいれんによっておこり、吸気が閉鎖している声門を急激に通過するために特有の音を発生します。ほとんど一過性のことが多いが、しかし長時間持続することもあります。
一過性のものは機能的なものが多いが、長時間持続するものには何らかの疾患による場合があり、注意が必要です。
 

一過性しゃっくり

呑気症、ヒステリー、アルコール、炭酸飲料
 

持続性しゃっくり

 中枢性吃逆:中枢神経が刺激されて起きる
  脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、髄膜炎、脳炎、アルコール中毒、尿毒症、糖尿病性昏睡、敗血症、低血糖
 末梢性しゃっくり:横隔神経が刺激されて起きる
  頸部、縦隔、胸部の腫瘍や炎症(肺炎、肺膿瘍、心膜炎)
  食道裂孔ヘルニア、心筋梗塞、動脈瘤
 反射性しゃっくり:腹部疾患により横隔膜が刺激されて起きる
  腹部の炎症や腫瘍など(腹膜炎、横隔膜下膿瘍、肝炎、胆嚢炎、腸閉塞、胃炎、急性膵炎、胃癌、膵癌)
  その他:腹部術後、妊娠、過食など
 神経性しゃっくり
   ヒステリー、神経衰弱
 
 
診療時はしゃっくりの持続時間」などを問診、持続性しゃっくりの場合は頸胸部から腹部の診察、レントゲン、エコーなどの検査により、原因疾患の有無をチェックさせていただきます。
 

治療

対症療法として
 1)驚かせる。痛みを感じるようにする。
 2)指で舌引っ張る。深呼気の状態で力む。
 3)冷たい水を飲む。
 4)咽喉頭部に刺激を与える。
 
薬物療法(多くが保険適応なし
プリンペラン(メトクロプラミド)
コントミン(クロルプロマジン)
セレネース(ハロペリドール)
フェニトイン(アレビアチン)
デパケン(バルプロ酸ナトリウム)
テグレトール(カルバマゼピン)
ランドセン・リボトリール(クロナゼパム)
リオレサール・ギャバロン(バクロフェン)
フェノバール(フェノバルビタール)
PPI:オメプラール(オメプラゾール)
芍薬甘草湯
 
長期に持続する時は,場合によっては横隔膜神経の切断手術も検討します。

診療メモ

一過性のしゃっくりであれば心配することはないですが、繰り返すしゃっくり、持続するしゃっくりは原因疾患を検索し、その原因の治療することが重要です。
様々なくすりが試されていますが、薬に全く効果がない人~自分に合う薬が見つかる人など様々です。原因がなく、しゃっくりが長期間持続する人
がいますが、抗痙攣薬や漢方が効果を示すことを経験しています。

しびれ

2011-07-21

 

しびれは色々な神経疾患や内科の病気の症状としても現れます。内科疾患で注意するものとしては糖尿病、膠原病、癌などの症状として現れるものもある。
運動の障害、筋肉の委縮、自律神経障害、脳機能障害などの他の症状があるかどうかに注意して診察させていただいています。
どの部位がしびれるのかによりある程度疾患を特定することができます。
 
単神経障害
末梢神経の圧迫や、感染症によるものが多く、運動の障害を合併することが多い。
橈骨神経麻痺、尺骨神経麻痺、手根管症候群など
 
多発神経炎
手先や足先などよりしびれが出現する。よく遭遇する症状であり、代謝性疾患、糖尿病、癌、遺伝疾患、炎症性疾患
 
多発単神経炎
単神経炎が多発しているものであり、糖尿病、膠原病、血管炎など
 
神経根症
上肢の外側、C5、C6などのしびれが多く、原因として頸椎症が多い。
 
脊髄症
痙性運動麻痺を伴うことが多く、頸椎椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、など
 
その他
脊髄動脈症候群、多発性硬化症、脊髄空洞症、HAM、馬尾症候群など
 
基本的に皮膚の神経分布に着目し内科的疾患によるものか、それとも整形外科疾患によるものかを判断し、内科疾患が疑われない場合は整形外科に紹介させていただきます

脳梗塞

2010-06-16

 脳の血管が閉塞することで血液の流れが悪くなり、脳の機能障害、組織の壊死(梗塞)が起こります。早期に血液の流れが再開できれば脳梗塞の症状は改善します。脳梗塞は脳動脈のアテローム硬化による「アテローム血栓性梗塞」、細い動脈病変による「ラクナ梗塞」、心疾患(心房細動)が原因の「心原性脳塞栓症」分けられます。血栓の進展や再発による症候が良くなったり、悪くなったりします。心原性脳塞栓症は、脳が腫れたり、さまざまな合併症(心不全、消化管出血、肺炎など)が起こる可能性が高く重症です。

診断

 手足の力が片方入らない、言葉がもつれる(呂律障害)、むせる、物が飲み込みにくい(嚥下障害)、歩くときに片方に寄ってしまう、目の焦点が合わない。
などの症状が急激におこったのであれば脳梗塞、脳出血などが疑われます。
頭部CT、MRI検査(拡散強調画像は新鮮梗塞巣の検出感度が高い)MRAなどの検査が必要です。

治療方針

高張グリセロール、ウロキナーゼ、アルガトロバン 、オザグレルナトリウム(カタクロット)、エダラボン(ラジカット)により治療
発症3時間以内の組織プラスミノーゲン・アクチベーター(t-PA)静注による血栓溶解療法
発症48時間以内のアスピリン 経口投与

t-PA静注療法

発症3時間以内のアルテプラーゼ静注療法が脳梗塞では一番有効な治療法です。実際は発症時間が不明であったり、3時間以内の投与が不可能なことが多く、治療する患者は限定されます。血栓を溶かすことにより、血管の再開通促進を目的とし治療までの時間が短いほど効果がありますが、重篤な合併症(特に頭蓋内出血)や死亡リスクが高い薬のため専門の医療施設での加療が必要。出血対策のため投与後36時間以内は厳重な管理が必要です。

一般的治療

 計画性をもって急性期治療からリハビリテーションを行う治療は、死亡率減少、在院期間短縮、自宅退院率増加、長期的ADL、QOL改善に有効です
 急性期降圧は脳虚血の悪化、症候増悪や再発の原因となりえます。逆に臥床期間が長くなると、種々の合併症、廃用症候群の原因となります。早期の診断・病態把握、一定基準(クリティカル・パス)に沿った早期離床、リハビリが重要です。

病型別に急性期の治療が必要

1.ラクナ梗塞 (細い血管がつまった時)
補液による脱水の治療、予防が重要。点滴としてトロンボキサンA2合成阻害薬(オザグレル) を用いることが多い。

 
2.アテローム血栓性梗塞 (ある程度大きな血管が動脈硬化で細くなりつまる場合)
症候が動揺,悪化しやすい。血小板の活性化や凝固能亢進が関与すると考えられており、少量ウロキナーゼ、オザグレルナトリウム、アスピリンの経口投与をすることが多い。

3.心原性脳塞栓症 (心臓の血栓が脳の血管に流れて詰まる場合)
出血性合併症のリスクが高く、梗塞巣が小さく出血所見に乏しければ、再発予防目的で低用量ヘパリンを投与します。

脳保護療法

 脳保護薬(エダラボン) は発症24時間以内の脳梗塞(病型を問わない)でよく使用されるが、肝機能障害、腎機能障害、血液障害などの副作用があります。

脳浮腫対策

 脳が腫れるのを防ぐためにグリセロールを使用します。

診察メモ

頭痛を主訴に来院する患者は多いが頭痛の主訴だけで脳梗塞は非常に稀です。強い頭痛の場合の脳の病気の場合はクモ膜下出血、脳出血を疑います。
左右半身の麻痺があれば脳血管障害の可能性が高い。
めまいやふらつきなどの症状が主訴の脳梗塞もあります。脳梗塞めまいの特徴は、急に回転性めまい、悪心嘔吐の症状と脳神経症状が合併することが多いです。(嚥下障害、呂律障害、焦点が合わない、温度感覚障害などを伴うことが多い。)

 

    長岡内科医院 呼吸器内科消化器内科循環器内科内分泌代謝内科

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