慢性肝炎
慢性肝炎は6か月以上持続する肝機能異常(GOT, GPT)と定義されており、徐々に肝硬変へと進展します。基本的にアルコールは禁止、糖尿病や脂肪肝のある患者は適正なカロリー摂取を行い、適度な運動を勧めています。また鉄分を多く取り過ぎないでください。
日本では慢性肝炎のおよそ15%がB型肝炎ウイルス(HBV)、70%がC型肝炎ウイルス(HCV)によるものです。
H22年3月25日 TOPIC H22年4月1日~ 肝炎治療医療費助成
B型慢性肝炎
HBVキャリア(B型ウイルスを持っている患者)の多くは,成人までに自然にHBe抗原陽性からHBe抗体陽性へとセロコンバージョン(B型肝炎の抗体が体の中にできる)を起こし、ウイルスの増殖の低下をきたして肝炎が鎮静するため、20歳ぐらいまでは原則として無治療で経過を観察する。
一般に、治療はALT値が正常値の1.5倍以上を持続し(ALT50以上),肝組織所見がF2/A2以上(肝臓が固くなり、炎症がある状態)HBV-DNA(B型肝炎のウイルスのDNA量)が比較的高値(5.0LGE/mL以上)の症例。(B型肝炎の治療は個人差があります)
治療
B型慢性肝炎の治療目標は、肝機能正常化(血清ALT)とB型肝炎ウイルスの低下です。そのことが肝硬変への進展阻止、肝癌抑制し余命を伸ばします。
B型肝炎ウイルスを抑制する方法はしてはインターフェロン(IFN)エンテカビルなどのDNAポリメラーゼ阻害薬があります。
A.インターフェロン
1年投与の有用性が報告されているが、現在わが国では24週間までの投与しか認められていない。
スミフェロン
イントロンA など
B.逆転写酵素(DNAポリメラーゼ)阻害薬
新規のDNAポリメラーゼ阻害薬として、エンテカビル(バラクルード )が使用されるようになり、慢性B型肝炎の治療予後は劇的に改善されてきています。
B型慢性肝炎の治療ガイドライン 平成22年(2010年)
35歳未満
治療対象は、
• ALT≧31IU/Lで
• HBe抗原陽性例は、HBV DNA量 5 log copies/mL以上
• HBe抗原陰性例は、HBV DNA量 4 log copies/mL以上
• 肝硬変では、3 log copies/ml以上
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HBV DNA量
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7 log copies/mL以上
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7 log copies/mL未満
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HBe抗原陽性
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①IFN長期投与 (24-48週)②Entecavir*
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①IFN長期投与 (24-48週)②Entecavir
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HBe抗原陰性
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①Sequential療法( Entecavir + IFN連続療法)② Entecavir
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①経過観察または Entecavir② IFN長期投与 (24週)
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血小板 15万未満または F2以上の進行例には最初から Entecavir
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35歳以上
治療対象は、
ALT≧31IU/Lで
HBe抗原陽性例は、HBV DNA量 5 log copies/mL以上
HBe抗原陰性例は、HBV DNA量 4 log copies/mL以上
肝硬変では、3 log copies/ml以上
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HBV DNA量
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7 log copies/mL以上
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7 log copies/mL未満
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HBe抗原陽性
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① Entecavir②Sequential療法*( Entecavir + IFN連続療法)
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① Entecavir ② IFN長期投与( 24-48週)
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HBe抗原陰性
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Entecavir
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① Entecavir② IFN長期投与( 24-48週)
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C型慢性肝炎
現在肝炎基本法などが制定され肝炎治療が以前と比較し受けやすい状況となっている。
病態
C型肝炎は輸血など血液を介して感染し、高い確率で慢性化する。そして肝線維化がゆっくりに進行、約20-30年で肝硬変、肝癌になる。
診断
血液検査で診断します。HCV抗体が陽性であればHCVRNAを提出し既感染か現在の感染かの違いを見分けます。
治療
C型肝炎治療の目標は,肝硬変への進展を抑止し肝発癌を予防することです。
現時点でウイルスの完全駆除が期待できる治療はIFN治療であり、適応のある人には積極的にIFN治療を行っている。C型肝炎ウイルスが駆除されることにより肝炎が鎮静化し、肝硬変、肝癌への進展が抑制されます。駆除されない場合でも、インターフェロンの作用により肝癌になる可能性が低くなることが報告されています。問題点はC型慢性肝炎の患者が高齢化していることにより副作用の多いインターフェロン療法の適応にならない患者が多いことです。そのような患者には肝庇護剤(ウルソ内服、強力ネオミノファーゲン注射)を投与しています。
A.インターフェロン治療
IFN単独療法とIFNとリバビリン の併用療法がある。現在は週1回投与による治療が可能なPEG-IFN(pegylated interferon)、さらにPEG-IFNとリバビリの併用療法が最も強力な抗ウイルス効果を示し、難治例には標準的治療法となっている。インターフェロン導入は原則として入院(大牟田市立病院など)その後の1週間に1回の注射は当院で可能です。
治療成績
Ⅰ型高ウイルス:約50~60%
Ⅰ型高ウイルス以外:80~90%
長岡内科医院 (呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、内分泌代謝内科)
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