慢性肝炎

※当院は肝臓専門医在中、福岡県肝疾患治療医療機関として登録されており、専門的な治療を受けることが出来ます。

慢性肝炎は6か月以上持続する肝機能異常(GOT, GPT)と定義されており、徐々に肝硬変へと進展します。基本的にアルコールは禁止、糖尿病や脂肪肝のある患者は適正なカロリー摂取を行い、適度な運動を勧めています。また鉄分を多く取り過ぎないでください。
日本では慢性肝炎のおよそ15%がB型肝炎ウイルス(HBV)、70%がC型肝炎ウイルス(HCV)によるものです。

C型肝炎って何? あなたの健康のために

H22年3月25日 TOPIC H22年4月1日~ 肝炎治療医療費助成

新規抗ウイルス薬(2010年10月30日、ランセット掲載)

第7回C型肝炎研究会(2011年2月26日)

C型慢性肝炎治療の最前線

C型慢性肝炎の新規登場(2014年9月) 

C型慢性肝炎の現状(2015年7月)

enlightened慢性C型肝炎、C型代償性肝硬変の新治療(ジェノタイプⅠ型)

B型慢性肝炎

HBVキャリア(B型ウイルスを持っている患者)の多くは,成人までに自然にHBe抗原陽性からHBe抗体陽性へとセロコンバージョン(B型肝炎の抗体が体の中にできる)を起こし、ウイルスの増殖の低下をきたして肝炎が鎮静するため、20歳ぐらいまでは原則として無治療で経過を観察する。
一般に、治療はALT値が正常値以上を持続し(ALT31以上),肝組織所見がF2/A2以上(肝臓が固くなり、炎症がある状態)HBV-DNA(B型肝炎のウイルスのDNA量)が高値(4.0LGE/mL以上)の症例。(B型肝炎の治療は個人差があります。)

治療

B型慢性肝炎の治療目標は、肝機能正常化(血清ALT)とB型肝炎ウイルスの低下です。そのことが肝硬変への進展阻止、肝癌抑制し余命を伸ばします。
B型肝炎ウイルスを抑制する方法はしてはインターフェロン(Peg-IFN)エンテカビル、テノホビルなどがあります。

A.インターフェロン
 1年投与の有用性が報告されている。現在わが国では24~48週投与。
  ペガシス 1回/週で効果があるインターフェロン製剤
  

 
B.逆転写酵素(DNAポリメラーゼ)阻害薬
新規の薬として、エンテカビル、テノホビルが使用されるようになり、慢性B型肝炎の治療予後は劇的に改善されてきています。

B型慢性肝炎の治療決定におけるポイント 

1.HBV持続感染者の自然経過 
HBV持続感染者の病態は、宿主の免疫応答とHBV DNAの増殖の状態により、主に下記の4期に分
類される。HBV持続感染者の治療に当たってはこのような自然経過をよく理解しておくことが必
要である。 

① 免疫寛容期 immune tolerance phase 
乳幼児期における感染後長期間持続。HBe抗原陽性かつHBV DNA増殖が活発であるが、ALT値
は正常で肝炎の活動性がほとんどない状態(無症候性キャリア)。 

② 免疫応答期 immune clearance phase 
成人に達すると HBV に対する免疫応答が活発となる。HBe 抗原の消失・HBe 抗体の出現(HBe
抗原セロコンバージョン)に伴って HBV DNA の増殖が抑制されると肝炎は鎮静化する。しか
し肝炎が持続してHBe抗原陽性の状態が長期間続くと肝病変が進展する(HBe抗原陽性肝炎)。 

③ 低増殖期 low replicative phase (inactive phase) 
HBe 抗原セロコンバージョンが起こると多くの場合肝炎は鎮静化する(非活動性キャリア)。
しかし 10~20%の症例ではHBe抗原陰性の状態でHBV が再増殖し、肝炎が再燃する(HBe抗原
陰性肝炎)。 

④ 寛解期 remission phase 
HBe 抗原セロコンバージョンを経て、一部の症例では HBs 抗原が消失し HBs 抗体が出現して
臨床的寛解に至る。 

①~④のステージを正確に診断して適切な治療を行うことが重要です。

 

C型慢性肝炎

C型慢性肝炎の新規登場(2014年9月) 

C型慢性肝炎の現状(2015年7月)

enlightened慢性C型肝炎、C型代償性肝硬変の新治療(ジェノタイプⅠ型)

現在肝炎基本法などが制定され肝炎治療が以前と比較し受けやすい状況となっている。

病態

C型肝炎は輸血など血液を介して感染し、高い確率で慢性化する。そして肝線維化がゆっくりに進行、約20-30年で肝硬変、肝癌になる可能性が高い。

診断

血液検査で診断します。HCV抗体が陽性であればHCVRNAを提出し既感染か現在の感染かの違いを見分けます。

治療

C型肝炎治療の目標は,肝硬変への進展を抑止し肝発癌を予防することです。
 現時点でウイルスの完全駆除が期待できる治療はIFN治療であり、適応のある人には積極的にIFN治療を行っている。C型肝炎ウイルスが駆除されることにより肝炎が鎮静化し、肝硬変、肝癌への進展が抑制されます。駆除されない場合でも、インターフェロンの作用により肝癌になる可能性が低くなることが報告されています。問題点はC型慢性肝炎の患者が高齢化していることにより副作用の多いインターフェロン療法の適応にならない患者が多いことです。そのような患者には肝庇護剤(ウルソ内服、強力ネオミノファーゲン注射)を投与しています。

A.インターフェロン治療
 IFN単独療法とIFNとリバビリン の併用療法がある。現在は週1回投与による治療が可能なPEG-IFN(pegylated interferon)、さらにPEG-IFNとリバビリの併用療法が最も強力な抗ウイルス効果を示し、難治例には標準的治療法となっている。 

 現在はテラプレビル、シメプレビルを加えた3剤併用治療も保険適応となっています。

B.インターフェロンフリー経口薬治療(H27年9月~)
日本人で多いセログループⅠ型のC型慢性肝炎、又はC型代償性肝硬変に対するレジパスビル/ソホスブビル配合錠が医療費助成の対象となりました。原則として日本肝臓学会専門医が肝炎治療受給者証の交付申請に関わる診断書を作成し治療を介しすることととなります。治療期間は12週間、1日1回(1回1錠、薬価約8万円)と高額であるが、患者負担は1-2万/月となります。治療効果はほぼ100%です。C型肝炎は治癒する病気となりました!

 

 

治療成績
9割~10割

 

 

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